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リン・ケリー/作
若林千鶴/訳
ひだかのり子/絵
10歳の少年ハスティンは、北インドの乾燥地帯の貧しい村で、母さんと妹の三人で暮らしていた。妹が熱病におかされ、その治療費を支払うために、ハスティンは家族のもとを離れ、ジャングルのサーカスで象の世話係として住み込みで働き始める。けれども、非情な雇い主は、密猟によってつかまえてきた子象のナンディタも、ハスティンも、同じいのちのある存在とは思っていない。道具のようにこきつかわれ、一年間という約束も、なにかと理由をつけてはひきのばされていく。苦悩と葛藤の中で、ハスティンとナンディタは心を通わせ、ハスティンはナンディタを野生に返してやろうと決意する。
【著作者プロフィール】
■Lynne Kelly(リン・ケリー)/1969年アメリカ合衆国、イリノイ州生まれ。スティーブンF.オースティン州立大学で心理学を学ぶ。卒業後は手話通訳として働く。2002年から数年間、特殊学校の教師としても働く。このころより児童文学の作家を目指し、2012年に、本書で作家デビュー。南アジア図書賞、クリスタルカイト賞受賞。インド、フランスでも出版。現在はテキサス州ヒューストン在住。 ■若林千鶴(わかばやし ちづる)/大阪府生まれ。大阪教育大学大学院修了。31年間、公立中学校で、国語科と図書館を担当。集団読書や「楽しく読んで考える読書」を中心に指導・実践し、2012年退職。著書に『学校図書館を楽しもう』(青弓社)『読書感想文を楽しもう』(全国SLA)などがある。訳書に『あたし、アンバー・ブラウン!』(文研出版)、『わたしの犬、ラッキー』(あすなろ書房)、『はばたけ、ルイ!』(リーブル)、『スターリンの鼻が落っこちた』『アルカーディのゴール』(岩波書店)などがある。 ■ひだかのり子(ひだか のりこ)/神奈川県生まれ。服飾産業、教育機関勤務を経て、切り絵のイラストレーターとして活動中。日本児童文芸家協会会員。児童書の表紙に『野生のゴリラと再会する』(くもん出版)、絵本の絵に『そらを あるく しろい ぞう』(鈴木出版)、『五百人のお母さん』(学研教育出版)、雑誌の表紙に「児童文芸」(日本児童文芸家協会)がある。
リン・ケリー先生のホームページ(英語)
ひだかのり子先生のホームページ
税込価格 1,760円
(本体価格1,600円 消費税160円)
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